📋 目次
📖 この記事でわかること
- ✅ Netflixファイナルドラフトの笑えるポイントがわかる
- ✅ リサーフェイスが描くサーフィンの心理的効果がわかる
- ✅ サーフィンが他のスポーツと決定的に違う理由がわかる
Netflixって、話題作ばかり見ていませんか?
実は、あまり注目されていない作品の中にこそ「とんでもない当たり」が眠っています。
今回紹介するのは2作品。元アスリートたちが体力を競い合う『ファイナルドラフト』と、PTSDに苦しむ元軍人がサーフィンで心を回復していくドキュメンタリー『リサーフェイス〜波に包まれて〜』。
片方は爆笑、片方は深く考えさせられる。まったくタイプの違う2作品ですが、どちらも「見てよかった」と思えるはずです。
『ファイナルドラフト』は”真面目にやってるのにコント”が最高
『ファイナルドラフト』は、引退した元アスリートたちが集まり、最後にもう一花咲かせるために体力を競い合うNetflix番組です。
野球選手、格闘家、ボディビルダーなど、さまざまなジャンルの元アスリートが参加。日本ハムファイターズで活躍した糸井選手のようなビッグネームも出演しています。
- 引退した元アスリートたちが集まるサバイバル番組
- 雪山登山、腹筋、サスケ風アスレチックなど多彩な競技
- イカゲーム風のシリアスなセットと演出
- 背中に爆弾を背負い、脱落すると爆発するデスゲーム演出
シリアスな演出なのに「ボタンが押せてなかった」で脱落する人続出
この番組、演出はとにかくシリアスです。
最初のステージでは雪山で目覚めた参加者がリュックを背負い、頂上を目指す。到着できなかった人の背中の爆弾が爆発するという、まさにバトルロワイアル的な展開。
続くセカンドステージは腹筋勝負。イカゲームそっくりの丸いステージに傾斜のついたレールが並び、頭の位置にあるボタンをおでこで押し続ける。3秒以内に押せなければ足の押さえが外れて落下──。
ここまで聞くと完全にデスゲームなのですが……。
冒頭から「生き残って見せます」と意気込んでいたカリスマ元女子選手。腹筋は余裕の表情。まだ20何回の段階で……おでこでボタンを押す「押し」が浅くて脱落。
腹筋の問題じゃなかった。しかも同じ理由で3人も落ちる。
これだけシリアスなデスゲームのセットを作ったのに、フィクションでは絶対に起こりえない「ボタン押せてなかった問題」が発生するという、自然発生コントが誕生しました。
サスケ風ステージでは”歯が抜ける”格闘家も登場
サスケ風のアスレチックステージでは、3人が競い合い1位と2位が通過、3位が脱落するルール。
ところが1人だけスムーズに抜けて、残り2人がひたすら落ち続けるという泥仕合に。何度やっても超えられず、だんだん疲れてきて余計にできなくなる。
学校のマラソン大会で最後のランナーを応援するような、あの空気感です。
全員が大真面目にやっているのに、しょうもないことで潰れていく。
この「自然発生コント」こそがファイナルドラフト最大の魅力です。
ネットで感想を検索すると「アスリートたちが汗を流していて感動しました」という真面目な感想ばかり。……見方が間違っていた可能性はありますが、笑える番組であることは間違いありません。
『リサーフェイス〜波に包まれて〜』はPTSDの元軍人×サーフィンのドキュメンタリー
もう1つの作品は、Netflixオリジナルドキュメンタリー『リサーフェイス〜波に包まれて〜』。
正直、かなり地味な作品です。淡々と進んでいきます。でも、静かに心に刺さる。
テーマは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ元軍人たちがサーフィンによって心を回復していくというもの。
戦争から帰還したアメリカ兵のうち、1日22人が自殺している。
戦場で人を殺し、殺されそうになった体験が脳に焼きつき、帰国後も苦しみ続ける。しかも軍人は「弱みを見せず助けを求めないように訓練される」ため、誰にも相談できない。
「頭の世界から抜け出せ」──サーフィンがセラピーになる理由
元軍人たちにサーフィンを教える人が言った言葉が印象的です。
でも、それなら他のスポーツでもいいはず。なぜサーフィンなのか?
ここにサーフィンというスポーツの本質があります。
サーフィンの本質は「対応」──他のスポーツとの決定的な違い
サーフィンというスポーツの根幹は「対応」です。
常に違う波がやってきて、それに合わせて自分の体を動かす。頭で「こう乗ろう」と考えても、実際は肉体的な反射に近い。
相手がいて予期せぬボールが来るけど、サーブで相手を追い込んだり、強く打ち返して環境を変えたりできる。自分が「ゲームメイク」できる感覚がある。
波の形は絶対に変えられない。どこまで行っても、目の前に来る波に自分を合わせるしかない。「この世界が発する声に耳を傾けて対応し続ける」スポーツ。
スノーボードやスケートボードも似ているようで違います。これらは自分の意思でスタートし、自分のタイミングで滑る。
サーフィンは基本「待ち」。海にぷかぷか浮いていて、波が来たらそれに合わせる。
この「コントロールを手放して、目の前の現実に身を委ねる」感覚が、頭の中で辛い記憶がぐるぐる回っている人にとって、強力なセラピーになるのです。
- 軍人は「弱みを見せない」よう訓練されるため、誰にも相談できない
- 頭の中の辛い記憶から抜け出すには「体の世界」に来る必要がある
- サーフィンは自分でコントロールできない波に身を委ねるスポーツ
- 「対応し続ける」ことで、強制的に「今ここ」に意識が向く
「弱みを見せない」のは軍人だけじゃない
元軍人と自分を比較するのはおこがましいかもしれません。
でも、「弱みを見せず、助けを求めないように」というのは、社会人として働く私たちにも少し当てはまりませんか?
辛くても「弱音を吐いちゃダメだ」と思い、自分で抱え込んでしまう。
頭の中でネガティブな思考がぐるぐる回って、抜け出せなくなる。
そんな時に必要なのは、「頭の世界から抜け出して、体の世界に来る」こと。
サーフィンでなくてもいい。散歩でも、筋トレでも、料理でも。自分の手や足を動かして、「今ここ」に意識を引き戻す時間を持つことが大切なのかもしれません。
辛い記憶や不安が頭の中でぐるぐる回る。弱みを見せちゃいけないと思い込み、誰にも相談できない。ますます思考のループにハマる。
自分でコントロールできないものに身を委ねる。波でも風でも何でもいい。「対応する」ことに集中すると、頭のループから強制的に抜け出せる。
まとめ:笑いたい時はファイナルドラフト、静かに考えたい時はリサーフェイス
- ファイナルドラフト:元アスリートのデスゲーム風番組。シリアスな演出なのに自然発生コントが連発。ボタンが押せなくて脱落、歯が抜ける格闘家など、大真面目にやってるのに笑える
- リサーフェイス〜波に包まれて〜:PTSDに苦しむ元軍人がサーフィンで心を回復するドキュメンタリー。地味だけど深い。「頭の世界から抜け出せ」というメッセージが刺さる
- サーフィンの本質は「対応」。コントロールを手放し、目の前の波に身を委ねることがセラピーになる
頭がモヤモヤしたら、5分だけ散歩に出よう。
考えるのをやめて、風の音や足の感覚に意識を向ける。
それが「頭の世界から抜け出す」第一歩です。
「Netflixの『ファイナルドラフト』って知ってる?元アスリートがイカゲームみたいなデスゲームやるやつなんだけどさ、腹筋対決でおでこのボタン押す競技があって、腹筋は余裕なのにボタンの押しが浅くて脱落する人が3人もいるの。全員大真面目にやってるのにしょうもない理由で落ちていく自然発生コントが最高なんだよ。あと『リサーフェイス』っていうドキュメンタリーもよくて、PTSDの元軍人がサーフィンで回復する話。サーフィンって波をコントロールできないから、強制的に”今ここ”に集中するしかないんだって。頭の中でぐるぐる考えすぎちゃう人にサーフィンが効くって、なんか納得しない?」


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