📋 目次
📖 この記事でわかること
- ✅ 広告が嫌われる本当の理由がわかる
- ✅ 面白い広告を作るためのクライアントの姿勢がわかる
- ✅ クリエイターのやる気を引き出す方法がわかる
YouTubeの広告、うざいと思ったことありませんか?
冒頭に挟まれる爆音の広告、興味のない商品の宣伝、スキップボタンを待つ5秒間。広告は「嫌われ者」というのが世の中の常識です。
でも、もし広告そのものが「今年いちばん見たコンテンツ」になったとしたら?
今回は、書籍紹介YouTubeチャンネル「積読チャンネル」の運営を通じて見えてきた「広告を退屈なものから熱狂に変える方法」について、運営者自身が語った内容をまとめます。
広告は「マイナス」が常識。でも「プラス」にできた実例がある
YouTube広告に対する一般的な感情は「うざい」の一言。チャンネル運営者にも「広告を外してほしい」という苦情が届くのが現実です。
広告業界の人たちも、ある程度絶望しながら仕事をしているといいます。素晴らしいテレビCMもあるけれど、大半は「失敗したくない」クライアントの意向で、前例踏襲・炎上リスクゼロの当たり障りないものになってしまう。
- 大谷翔平がお茶を飲んで「集中できる気がする」→ 一切炎上しない完璧な広告
- 「おにぎりの美味しい国に生まれた」→ 何も言っていない
- 安全策の結果、記憶に残らない広告が量産される
そんな中、積読チャンネルは「チャンネルの存在自体が広告」という異例のポジションを確立しました。
書籍販売会社バリューブックスの広告メディアでありながら、YouTube公式の「今年いちばん見たチャンネル」にランクインするリスナーが続出。広告がマイナスどころかプラス、さらには「熱狂」を生んでいるのです。
広告を好んで推しのアイドルより見ている人がいる。これは「広告のポテンシャルは無限」だという証明。退屈なものを熱狂に変えられる可能性がある。
積読チャンネルの広告モデルが「異常」な理由
通常のインフルエンサー案件は、広告費をもらって「これいいですよ」と紹介して終わり。
でも積読チャンネルは違います。広告費をもらって本を紹介し、さらにその本を自社で仕入れて販売する。キャッシュポイントが2つあるのです。
- 出版社から広告費をもらう → 1回目の収益
- 紹介した本を自社で仕入れて販売する → 2回目の収益
- 出版社も広告費を出した時点で黒字確定に近い
- 広告メディアに別の広告(英会話サービスなど)も載せられる
例えるなら「ジャパネットたかた」。通販番組だと分かっていても、みんな面白いから見る。広告であることを意識しないレベルの良質コンテンツになっている。これが理想形です。
面白い広告を殺すのは「話の分からないクライアント」
では、なぜ多くの広告はつまらないのか?
その最大の原因は「話の分からないクライアントを説得する時間」が業務のほとんどを占めているからです。
- 「うちの取り組み5個を全部紹介してください」→ 誰も全部に興味はない
- 「もっとうちの会社を褒めてください」→ 太鼓持ちコンテンツは見られない
- 1つの事業に絞って面白く見せる提案をしても「全部入れて」と押し戻される
- 同じ説明を1日2社にする → 説明コストが膨大
結果どうなるか。クリエイターのやる気がゼロになります。「適当にやろう」と思って適当に納品される。だから広告がつまらなくなる。
・取り組みを全部紹介して
・もっと褒めて
・バットの持ち方に口出すおじさん状態
→ クリエイターのやる気消滅
・余計なジャッジをしない
・台本送られても「いいですよ」即答
・プロを信頼して口を出さない
→ 最高のコンテンツが生まれる
クリエイターの「やる気」はコンテンツの質を直接左右する
「お前のやる気とか関係ないだろ」——一般的なビジネスの文脈ではそう思われがちです。
でも、クリエイティブの世界では「やる気」は最重要インプット。やる気が出ないと、良いものは絶対に出てこない。
無茶な注文を投げ続けると、デザイナーは「こいつセンスないから、ダサいもの出した方がOK出るだろ」と判断してわざとダサいものを作るようになる。結果、誰も得しない。
イチローに「バットもっとこう持った方が良くないですか?」と言う素人のおじさん。それと同じことを、多くのクライアントはクリエイターに対してやっています。
人生かけてクリエイティブをやっている人に、素人が口を出す。その構造自体が、広告をつまらなくしている根本原因なのです。
長期的な信頼関係が「面白い広告」を生む
積読チャンネルが成功している大きな要因は「長期でやる前提」であること。
単発の広告案件だと、どうしても「この1本で全部詰め込んで」となる。結果、太鼓持ちコンテンツや企業案件感丸出しの動画になり、誰も幸せにならない。
- 長期の信頼関係 → クリエイターが自由に作れる
- 自由に作れる → コンテンツの質が上がる
- 質が上がる → 視聴者が熱狂する
- 熱狂する → 広告効果が最大化される
- 全員が得をする好循環が生まれる
理解あるクライアントと長く付き合っていく。これが面白い仕事をするための唯一にして最強の方針。そしてそれが、広告業界を変えるきっかけにもなり得るのです。
まとめ:広告を「退屈」から「熱狂」に変える3つの条件
- クライアントが口を出さない:信頼してプロに任せる
- 長期的な関係を前提にする:単発案件では自由度が生まれない
- クリエイターのやる気を最優先する:やる気がないと良いものは絶対にできない
クリエイターや外注先に仕事を依頼するとき、「余計な口出しをしていないか?」を振り返る。信頼して任せることが最高のアウトプットを生む第一歩。
「YouTubeの広告ってうざいじゃん?でも、チャンネル自体が広告なのに『今年いちばん見たチャンネル』に選ばれてるやつがあるんだよ。積読チャンネルっていうんだけど、書籍販売会社の広告メディアなのに、推しのアイドルより見てる人がいるの。なぜかって言うと、クライアントが一切口を出さないから。信頼して全部任せるから面白いものができる。逆にデザイナーとかに無茶な注文出し続けると、わざとダサいもの出すようになるらしいよ。クリエイティブの世界では『信頼して任せる』が最強の戦略なんだって。」


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